強欲資本主義ウォール街の自爆(神谷秀樹)
GSなどでの勤務経験を経て独立した投資銀行家によるウォール街のプレイヤーたちの行動やそのもとになる行動規範などを概説。「ものづくり立国」であるはずの日本がウォールストリートを手本に「金融立国」を目指そうとしていることに警鐘を鳴らしている。
筆者によると、本来、顧客のためにサービスするのが使命の投資銀行が、いつの間にか、自分の利益のためには何でもするという企業に変質してしまったという。いくつか事例も掲載されているが、トーン的には、これでも抑えているような気がする。
自分が知る中で記憶にあるのは、90年代の欧州リストラ&コンソリブーム、90年代のアジア危機、00年のITバブル、01年の電力バブル、ここ数年の資源、新興国バブル、サブプライムローン…。常に新たな収益機会を見つけて拡大させていく、この嗅覚というか底力は無視できないというか侮るべきではないと思う。しかし、そのバブルが破裂することによる本来無関係なところへの負の連鎖も大きくなっているような気もする。特に、主要プレーヤーが半ば確信犯的にバブルをあおる中で、そのたびに、何も知らない素人がカモにされているというのはさすがに・・・・。
こういう色々な変化を常に半歩~一歩早くとらえ、熱心に研究して、アメリカの投資銀行業界の荒波を乗り越えてきた私も尊敬する方が作っていたブログが、いまとんでもないことになっている。そんな状況に胸が痛む。昨年までの新興国・今年夏までの資源ブームの中、情報プラットフォームとして定着したブログやインターネットは、結果的に、本来、入るべきでない人までも市場内に呑み込んでしまったような気がする。




































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